マージおじさんとボグヴァーツ特急 著:日下部 峰雪
第31話 ならず者
しかし全生徒が正面を向いたが為に…、ついにおじさんはハリーの横顔を発見した!
豪華な晩餐の始まりに会場がどんどん喧騒に沸いてゆく。そばの生徒が、あの人がダンブルドア校長よ、と教えてくれたがおじさんはもはや聞いていない。おもむろに立ち上がりチキンを一掴み口の中に押し込むと、猛然とハリーに向かって突進しだした。
「ガキイイイィ!!!このならず者めがぁぁぁ!!」
もはや周囲の生徒やテーブルなど眼中にない。すべてを薙ぎ払いすべてを薙ぎ倒し、おじさんは一体の獣と化していた。
はじめは喧騒の彼方の怒号を気にもとめなかったが、その声は明らかに自分を目指しているのでは?と直感し始めて、ハリーの中では不安が増大していった。隣でロンが何か言っているが、その楽しそうな口調に苛立ちすら感じる。椅子や机の倒れる音が近づいてくる。
遂にハリーは後ろを振り返った。
―既にその瞬間には、おじさんはハリーの襟首に掴み掛っていた…。
刹那、ハリーはものすごい勢いで掴み上げられるのを感じた。そして目の前には…マージおじさんが嫌な笑みをたたえている。周囲の生徒はあまりの事に呆然となっている。
「やっと会えたねえ、探したよ…。」
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