マージおじさんとボグヴァーツ特急  著:日下部 峰雪


第28話 組み分けの儀式

 新学期のパーティーの予兆の騒ぎに沸く薄暗いアカデミーのホールでは、既に在校生は寮ごとに長テーブルにつき、組み分けの儀式が始まっていた。しかし今年は自分には殆ど関係も無い事もあり、ハリーはロンとおしゃべりをしていた。すでにハリーの頭からは、先ほどの反省など夜空の彼方に消えてしまったようだ。そして組み分けはどんどん進んでゆく。

 同じ時、緊張して硬くなってる初々しい新入生達の中に、…皺枯れたマージおじさんはいた!何処をどうして来たのであろうか?

 ・・・列車から降りてアカデミーの前まで来たマージおじさんはどこへ行ったらいいのか分からず、その辺をうろうろしていた。すると列車でおじさんを新入生のオーガーだと思い込んだ上級生の少女が親切にも名前の登録をしてくれた上、ここまで連れてきてくれたのだった・・・。

 そしていよいよ、マージおじさんの番が来た。

 「マージ・ダーズリー!」

 おじさんは何が起こっているのかさっぱりわからなかったが、取りあえず言われるままに帽子を被った。本来なら、ハリーもここで気づくべきだったのだが話に夢中になるあまり、−その名を聞いた瞬間無意識に悪寒が走ったが−、起きる筈の無い出来事なので全く気にも留めなかった。魔法使いにも魔法使いなりの先入観があるのである。

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