マージおじさんとボグヴァーツ特急 著:日下部 峰雪
第26話 お付きの将校
しばらくハリーがまごついていると、お付きの将校が持っていた書類を読み上げた。
「・・・・日に、ハリー・ポッターはロンドン近郊のプリペット通りの自宅において、親戚に対して小規模の魔法を発動した。時刻は・・・・」
一通り書類が読み上げられるのを聞いていたマクゴナガレフは頷き、もうそれまででいいと将校を促し、ハリーに向き直ると言葉を続けた。
「ハリー・ポッター。どうしてあんな事をしましたか?」
気が動転しながらも、例の逆襲に思い当たったハリーは言葉を継いだ。
「僕の名誉が損なわれたからです。」
一瞬、薄い笑みを浮かべた後、マクゴナガレフ先生は頷いた。その僅かなやり取りの中で、先生はどこまで状況を知っているんだろうかと、ハリーは空恐ろしくなった。
「まあ良いでしょう、我々はマグル界においては魔法を使用してはならない事になっています。何故だか分かりますか?」
そういって、マクゴナガレフ先生は少し言葉を切った。無論ハリーの返答に期待しているわけではない。
「それがマグルの弱さなのですよ。・・と同時に我々の弱さでもある。人と我々は相容れない。何より、魔法を使って辛い思いをするのはあなた自身ですよ?そもそもこれは法律なのです。」
一瞬先生が目を伏せたのに、ハリーが気付く事はなかった。
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