マージおじさんとボグヴァーツ特急 著:日下部 峰雪
第23話 288条
その視線を直視できなかったのか、マクゴナガレフは書類に視線を落とす。
「近隣の工作員からの報告によりますと、35年憲法の288条に対する違反・・・つまりマグル界に於ける魔法の発動、それが確認され、件の工作員はその揉み消しと追跡にあたっている最中に消息を絶ったようです。」
「・・・ほほう、法律に違反・・魔力の発動。例のファシスト共か?」
「いいえ、同志ダンブルドア。術者は・・・ハリー・ポッターです。」
「なんだと、奴が工作員に気付き、そして始末したというのか?・・内務人民委員会はそれでもボグシェビキの精鋭魔術師団を自称するつもりか?面白いな、『内務人民委員会長官』!」
ダンブルドアの皮肉も意に介さず、マクゴナガレフは淡々と続けた。
「いいえ、彼の思想傾向に問題はありません。魔法の発動は小規模なもので、いたずら程度のものと推定されます。工作員行方不明の直接的原因はほかにあると思われます。現在調査中です。また工作員の失踪と前後して、ロンドン駅の警備にも一時的な隙ができていたようです。警備兵が近隣で発生した事件の為に、一箇所におびき寄せられていた時間的空白があったとのことです。これは明らかにファシスト共のしわざです。この間鉄道には素人でも入り込む余地があったようです。それに付随してもう一つ、この件との関係性は不明でまだはっきりとした事は分かりませんが、我々のボグヴァーツに鼠が入り込んだようです。」
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