
マージおじさんとボグヴァーツ特急 著:日下部 峰雪
第21話 受話器
「・・・はい、分かりました。はい、それは心配ありませんので、はい、…では戻ってきましたらお電話しますので、ご苦労様です。」
ペチュニアおばさんはくたびれきったように受話器を置いた。
「ねえ、あなた・・・」
食事をとっているバーノンおじさんにペチュニアおばさんは語り掛ける。バーノンおじさんは新聞に目を遣り、聞いているのかいないのかわからぬ風である。
構わずおばさんは続けた。
「マージさんの事なんですけどね・・やっぱりまだ戻ってないんですって。彼女のうちのお手伝いさんからどうしたらいいかって聞かれたから、とりあえず今は急な用事で出かけていると言っておいたわ・・。ねえ!あなたってば!どうしましょう、やっぱりあれはマージさんだったんだわ、やっぱり警察に知らせたほうが・・」
しかしバーノンおじさんはさっさと話を打ち切った。
「関係ない!わしは何も見とらんぞ!あんなきちがいじみた能天気なだらしのない連中のことなんぞ考えたくもない!こんなことで奴らに絡まれてたまるか!」
ペチュニアおばさんももうこれまでだと思い、会話を打ち切ることにした。
憐れなのは放置された犬たちである。誰が餌を与えるというのだろうか。 ・・・それにしてもしかし、魔法世界の住人は能天気でだらしないとバーノンおじさんは言っていた。・・・果たしてそうだろうか?
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