マージおじさんとボグヴァーツ特急  著:日下部 峰雪


第13話 豚の尻尾

 「何、って豚の尻尾ですよ。何で今の今まで気づかなかったんですか?普通お風呂に入るときにでも気づきますよ・・・。」

 しかしもうマージおじさんは聞いていない。

 「そうかい、そうかい、あたしゃあこんな物をくっつけて歩いていたのかい。道理で・・・、そりゃあ通行人も面白いものを見られて結構だったことさね。」

 おじいさんを締め上げる腕に、さらに力がこもる。

 「あたしゃあ悲しいよ、信じていたのに。どうしてあの子は、年老いた哀れなおばさんに恥を掻かせて平然としてられるんだい?おばさんが世間様で恥を掻いて笑いものにされるのがそんなに楽しいのかい!!!」

 怒りのあまり、マージおじさんは心なしか震えているようにすら見える。

 「元に戻せ!今、すぐ!」
「は、はい!では。」
おじいさんは懐から杖を取り出すと何事か唱え始めた。

 「全く、昨日からお前はあたしをつけていたんだろ?知ってるんだぞ!どうしてもっと早く、それこそ昨日のうちに教えなかった!!」
「・・・からこの者を解き放て・・、そりゃあこれも魔法の内ですからね、あなた方人間(マグル)に見られては困るんです。だからあなたが一人になるのを待っていたんですが、なかなか一人になってくれなくて。おまけにあなたの家は犬だらけじゃありませんか。魔法無しではとても進入できませんよ。・・はい、もとに戻りましたよ。」

 おじさんが先ほど尻尾がくっついていたあたりを探ると、果たして尻尾はなくなっていた。

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