
マージおじさんとボグヴァーツ特急 著:日下部 峰雪
第12話 同じ魔法使い
おじさんが促すと老人は話し出した。
「実は私はハリー・ポッターと同じ魔法使いなんです。」
途端におじさんの腕に力がこもる。
「おやおや、嘘はいけないなあ?けしからん連中には罰を与えないと。」
「本当です!本来はハリー・ポッターの護衛が任務でしたが・・」
「あんたみたいなよぼよぼが?はん!嘘だろ?大体なんであんな罰当たりに護衛がいるんだい?そもそもあんなならず者が魔法使いだって?」
「だから言ったじゃありませんか、わたしは魔法使いなので魔法で彼を守ってるんです。ハリーは確かに魔法使いです。いまボグヴァーツ魔法学院の生徒ですよ。」
あまりにも非現実的な話に早くもうんざりしたおじさんは、きちがいのヨタ話に耳を傾けるのも嫌になって、もう何でもござれという気分になってきていた。
「おやまあ、あいつは更正不能不良少年院に行ってたんじゃなかったのかい?このあたしをたばかるとは。・・まあいいだろ、先を続けろ。」
「・・・なのですが緊急事態が生じました。魔法使いの存在は、われわれが平和に暮らすため、あなた方人間には隠されなければなりません。人間界で魔法が発動した場合には、それを解除したりもみ消したりするのも重要な任務なんです。」
「あたしにゃ関係ない!」
「いえ、そんなことはないんです。あなたはハリーに魔法をかけられました。」
「なに?」
「気付いていないんですか?その・・お尻の・・」
「尻?」
残った左腕で腰の辺りを探ると、指先に細長くやわらかい感触があった。おまけになにやら生暖かい。
「なんじゃこりゃあ!」
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